北海道の洞爺湖にあるウィンザーホテル洞爺で過ごす2日目である。
(語尾がコロコロかわってすんません、今回は「である」口調で書く。)
〜今更だがメンバー紹介〜
お父さん:旅行先ではお酒を必ず買う。
お母さん:今回の旅の企画者である。
弟:今回の旅のきっかけを作った人物。つまり、彼が「スキーがしたい」と言ったことから今回北海道に旅行が決まったのである。
私:北海道にはいくら丼を食べにきた。
2日目
朝ごはんを食べた。
洋食か和食が選べたので私は洋食にした。
弟はオムレツとウインナーで私はハムサラダであった。
パンが8個ぐらいおいてあって、2人で山分けをした。
この朝食で1番嬉しかったのが、ジュースの飲み放題である。
りんご、トマト、オレンジ、牛乳などからどれだけでも飲んでよかったので何往復もして、胃袋に水分を注ぎ込んだ。
まずりんごジュースが、カラオケ屋などで飲む飲み放題の甘いだけのジュースとは格が違った。
上品な100%ジュースの味がする。飲んだ瞬間にリンゴ農園の風景が浮かび上がった。
牛乳は北海道のうまーい牛乳だった。飲み物のレベルが高くて幸せだった。
そして、私は弟とだいぶ遅めの時間に朝食に行ったので、食べている途中に他のお客さんが帰っていき、最後には私たち2人だけになってしまった。
しかし目の前には準備しすぎたジュースとヨーグルト、フルーツ、それにパンまで残っている。
もう隣の席ではホテルマンがお皿を片付け始めていた。
私は自分の食事を食べるのに精一杯だったのに、弟が隣でこう呟いた。
「おれ、ヨーグルトとフルーツとウインナー食べられへん。お腹いっぱいやわ。」
私はびっくりして「え?こんな美味しいもの残すん?うちが全部食べるわ。」
とすかさず口にした。
そういうわけで、自分の分だけでもかなり量が多く、欲の塊のジュースが目の前に並んでいるというのに、もったいない精神から私は弟の分まで食べることに。
ヨーグルトを食べる。冷たい。すかさず温かい紅茶で胃をぬくめる。冷たいオレンジジュースを口に運ぶ。ひぃ冷たい。紅茶を飲む。
冷たい、あったかい、冷たい、あったかいと交互に温度の違うものを食べるものだから、私の胃はびっくりして拷問を受けてる気分だったに違いない。
そんなこんなで必死に時間と闘って、やっと全部食べ終わった。
部屋に戻った瞬間、すぐにトイレに行った。
胃が悲鳴を上げていた。
高級ホテルあるある:
朝食の量が多すぎるけれど、残すのがもったいなくて無理して食べちゃう
そして朝ごはんのあとはお待ちかねのスキー。
弟と2人でプライベートレッスン付きの2時間コースを受けた。
この日はあいにくの雨。
みぞれまじりの雨が降りつけるなかのスキーは正直、罰ゲームかと思った。
指は氷のように冷たく、頭はびしょ濡れ。
ゴーグルをつけても、くもって目の前が見えないし、マスクは鼻水と雨で濡れすぎて意味がない。
ふと我に戻ったときに「ホテルに戻りてぇ...」
と思ってしまう自分を振り払い、なんとか無理やり滑った
そして次は休む暇もなく、洞爺湖温泉街で散歩にいった。
まずはお目当てのラーメンを食べた。
店主が嵐ファンなのか、名前が「麺や嵐」で、入ってすぐに嵐のメンバーの写真アルバムと「大好き!」みたいなことが書かれたうちわを見つけた。
↑
おいしかった味噌ラーメン
昼ごはん後はもっとのんびりするはずだったが、弟が「ゲームしたいからホテル帰りたい」と言い出すので、弟だけバスに乗って帰って行った。
大人3人はサミット記念館へ。
ここは個人的に結構面白かった。
ほぼ貸し切り状態だったので、お母さんは畳の椅子に寝転んで「背中伸ばすといいよ!」とアドバイスをくれた。
自由〜。
そのあとは洞爺湖沿いを散歩した。
かもめボートはいまお休み中なので寂しそうだった。
湖沿いを歩いたあとはカフェでケーキタイム。
乃の風リゾートというホテルのケーキ屋さんで食べたのだが、ここのバスクチーズケーキがかなりおいしかった。
写真は別のチーズケーキだが、バスクチーズケーキは固くなく、柔らかい食感で全体のバランスが絶妙だったため、私の中のバスクチーズケーキ上でトップクラスの味だった。
ホテルに戻ると早速ディナータイムが始まった。
今回は洋食である。
肉と北海道の野菜がでた。
デザートはマロンケーキやマロンアイス、シトラスマカロンなど。
ごはん系の内容はあんまり覚えていないのに、デザートの内容となると記憶力がすごい私。
好きなものに関する記憶しか活性化していないのがわかる。
これもまた弟が「おれ、お腹いっぱいすぎてもう無理」とデザートが半分以上も残っている状態で諦めだした。
母も父も「もう残しとき...」みたいなしゃあなしムードに入ったそのとき...
ここでもわたしがすかさず、
「うちが全部食べるよ。」
と心強すぎる一言。
大食い芸人みたいな自分に笑ってしまった。
そして無理して胃袋にマロンケーキを詰め込んだが、マロングラッセだけはどうしても甘すぎて食べられなかった....
なんか、こんなに食べ過ぎたら身体に悪いんじゃないか、糖分のとりすぎはよくないし...
というノイズが心の中ですごすぎて、胃袋的には無理したら入るけれど、健康面を考えるとフォークが進まなかった。
次は何も残さず帰りたいものだ。
そして胃袋がぎゅうぎゅうで今にもはちきれそうな状態でホテルについている温泉に入った。
露天風呂までついていて、かなりよかった。
シャンプーリンス、すべてロクシタンの高級もの。
そういえば、お父さんがロクシタンのことずっとロキシタン、ロキシタンって言っててお母さんがずっと訂正してたな。
ここで昨日の温泉のウォーターサーバーで飲んだ水はぬるかったのに、今日の温泉で飲んだ水はちゃんと冷えててびっくりしてしまった。
そして気づいた。
(あ、昨日のウォーターサーバー、電源入れ忘れてたんやな....)
と。
ここは高級ホテルなので、昨日飲んだ水がぬるかったときも
「うん、あえて水をぬるくしているのだろう。胃がびっくりするからね。さすが、リゾートホテル。気遣いが桁違いだ。」
という風に無駄に良い解釈をしてしまっていた。
高級ホテルだから。
まあ、当たり前ですがキンキンに冷えた水、美味しかったなぁ。
そして部屋に帰ってベッドにダイブ。
次の日は帰らないといけない。
現実をみたくない。
帰りたくない。
やだなあ。なんて考えているうちに眠りの沼に落ちていった。