先日、おばあちゃんの家に久々に行った。
登場人物の紹介をする。
ばあちゃん:ジブリの湯婆婆に似ている。気が強い。
お母さん:私たち子どもには優しいが、主張がめちゃ激しい。
私(ワイ):なにか争いごとが起こっても静観しているタイプ。
家に行くのは1年振りぐらいか?コロナの状況なので最後にいつ行ったのかは覚えていない。
まず家に着くなり、母とおばあちゃんが喧嘩し始めた。すごい言い争いである。
母と私は、おばあちゃんから朝の7時に電話の通知があったので何事かと思って大阪から岐阜まで飛んでいった。祖母と同居する叔母の体調が最近悪くなってしまったので、一大事かと思ったのだ。
しかし実際はそこまで急ぐことでもなく、ただばあちゃんに振り回されただけだと思った母はマジギレしていた。
母は「なんでそのあと電話してくれなかったの!?電話もとらないし!」
婆「気づかなかったのよ。ごめんって言ってるじゃないの。」
このようなやりとりが5回ぐらい続いた後、ばあちゃんも「しつこい!」と言って怒り始めた。
お母さんも負けじと怒り「もう帰るわ!ワイちゃんなんか学校の実習休んでまで来たんだよ!?」と言って身支度を始めた。
結局、母は帰らなかったがずっとぐちぐちばあちゃんにキレていて、それにうんざりしたばあちゃんが突如立ち上がった。
私は、ずっとばあちゃんのことを責め続ける母のことをぶん殴って黙らせるのかと思って一瞬ヒヤリとした。
しかし、立ち上がったおばあちゃんはその場で
「はい、謝りますよ。すいませんでした!!!」
と投げやりな口調で頭を下げた。
いや、小学生か。
小学生しかやらんやろその謝り方。
心の中でツッコミつつ、ばあちゃんが突然謝罪しだしたので笑ってしまった。
その謎の謝罪会見により母の怒りは消えたと思われたが、そうではなかったようだ。
母は「お金!実習を休んでまできてくれた娘にお金を払ったらもう何も言わない。」
急に私の方に槍が飛んできたようでびっくりしてしまった。
しかし、もうこれ以上ぐちぐち言われたくない祖母は、すぐに財布を開け、そこから諭吉を3枚取り出した。
すごい展開になった私は、(え、お金もらえるん?)と少しびっくりしつつも、祖母がかわいそうだったので「2枚でいいよ、2枚で。」
と言った。
母も「2枚で許したるわ。」とヤクザみたいなことを言っている。
【1年ぶり!祖母との再会の図】
財布からお金を取り出すばあちゃん。
そんなんいいのに〜とか言いながらちゃっかり2万円貰おうとする私。
鬼の形相でそれを監視する母親。
一部始終をみたお母さんは「お金が全てを解決する。」と決め台詞を言い放ち、もう何も言わなくなった。
一方、ばあちゃんは「恐ろしい娘だよ、ほんとに」とぼそっとつぶやいた。
そして謎のボーナスをもらった私はすぐに財布にお金をしまった。
なぜか得した私はもうこれ以上お金関連の話はないかな、と思っていたが、ばあちゃんが「そうそう、お年玉。」と言って立ち上がった。
私(まだお金くれんの...?)
そして従兄弟と私の兄弟の名前が書かれた6枚ぐらいのポチ袋を並べ、1つずつ私の前で開封し出した。
私は(え、目の前で誰に何円入れたかを公表するの?正気か?ばあちゃん...)と思いながらも、じっと彼女の手元を見ていた。
婆「あなたは1000円札1枚だけ....あれ(笑)
いとこの○○ちゃんは5000円。あなたのお兄ちゃんは1万円....」
私(...1000円!?!?!?!?
待って、兄弟で10倍もの格差が存在して良いのか...?
私親族の中でカースト最下位だったんかい...知りたくなかったわ...)
と心の中で青ざめていた。
私は兄弟やいとこの中で2番目に年長なのに...
結局、正月にあげるはずだったお兄ちゃんやいとこの分のお金を、私のポチ袋に移してお金を増やしてから渡してくれた。
私(何も目の前で移し変えなくてもよかろうに...)
そうか、兄ちゃん結構もらってたんだな....
自分の孫ランクなんか知りたくなかったわ...
とか色々思いつつも、急に舞い降りたボーナスをありがたくカバンにしまった。
今回の教訓
・母を怒らせるとこわい
・お年玉は格差だらけ
うちのばあちゃんとの久々の再会はこんな感じでした。