奈良のあやめ池でそばを食べたついでに、前から気になっていた博物館に行こうと思った。
その名も東洋民族博物館。
世界中の変わったものを集めた博物館である。特に性関係のものが多いので18歳以下はちょっとタブーかも。
ちなみに今回のお出かけも、友達と一緒である。その子はよりによって、キラキラ港区女子だった。
こんなディープ性スポットに、こんなかわいい女の子を連れていっていいものだろうか...
少し迷ったが、まあ中学からの11年来の仲である。少々のエロには我慢してもらおうではないか。
梅が咲いていて綺麗。
これは貴重な建物らしく、奈良の重要文化財か何かに直々登録されるらしい。
玄関前でおじさんが待っててくれた。
「予約していたものです。」
「ご来館ありがとうございます。それでは説明していきます。」
と言って早速館長の説明がはじまった。
そう、この博物館は入館料500円にもかかわらず館長の説明までついてくるのだ!(絶対500円以上の価値はある)
あと、予約必須なので行く前に電話をかけよう。
館内は珍奇のパラダイス
まず入ってすぐのところで初代館長の写真がお出迎えしてくれる。
100歳のときらしいがすごく若く見える。
この博物館には、初代館長がこのスタール博士の翻訳者として世界中を飛び回ったときに集められた、珍奇なものが展示されている。
この銅像がスタール博士。
中はこんな感じ。
手前の赤い車輪付きの椅子は、初代館長が生前座っていた椅子だそう。
くびれが美しい観音様。
初代館長はくびれがある観音様が好きだったそう。
女性の脚の模様のステンドグラス。
個人的にステンドグラスが好きなのでしばらく見てしまった。
ここからは中の展示物の中でも私が面白いなと思ったものを紹介!
「ヤシの実のタバコ入れ」
いや目がこわい!
みうらじゅん展でもヤシの実グッズを見たが、どれも粗い作りで味があったのを思い出した。
「踏絵」
キリスト教徒でないか確かめるためにキリストの絵を踏ませたという踏絵。
本物をあやめ池で見られるなんて...
教科書で習ったことが今目の前に。
ミルクが出ますようにと願って作られた絵馬だったかな?
手前の布らしきものもおっぱいでしかない。
それにしても「絵馬で搾乳」っていうワードはなかなか見られないw
なんかこういうだるま絵本で見た気がする。
「蘇民将来(そみんしょうらい)」
館長の説明では、こけしと男根は関係があるらしい。
左下の蘇民将来という厄除けの置物から男根器の形の置物になり、こけしになった!?
たしかによく見ると似たような形をしている。
詳しくは館長から直接お話を聞いてください。
昔は簡単に離婚できなかったから、女性は絵馬に「離婚できますように」と願ったらしい。
すごい数の絵馬絵馬。
一つ一つに意味があって、館長の話を聞きながら眺めるのは楽しかった。
と、ここまではまだレベル2。
ここからボルテージがあがっていく。
館内はどんどんエロい雰囲気に
ここからは森羅万象窟という、初代館長のエッチな宝物が眠っている部屋へ案内された。
ここで登場人物の再確認をしておこう。
1、まっきん
お父さんに勧められてこの博物館にきた。「エロ」✖️「しょーもないもの」が好き。
2、おりちゃん
中学からの友達。私が博物館の趣旨を知らせなかったので、よくわからないままついてきた。
↑
私の友達の中で最もキラキラ女子。
高そうな料理の写真ばかりインスタグラムにあげている。
博物館の雰囲気とは合っていなかったがいいやつなので、館長の話を楽しそうに聞いてくれていた。
3、館長
エロ置物に関する説明も包み隠さず説明してくれる館長。
さっきも変な形のムチみたいなものを見せてくれたので、私が「なんでこんな形してるんやろw」というと
そんなに間を置かず、「精子でしょうね」と答えていた。
とにかくそんなにヤラシイ感じなく、エロ骨董品に関する説明を1時間以上してくれた。
登場人物がわかったところで...(遅い)
それでは初代館長の大切な部屋、森羅万象窟にいざ参らん!
・マリア様の置物かと思いきや...?
館長「それではこれらを順番にひっくり返してください。」
「え〜、はい」
くるっ
「!」
何を隠そう、それは男性器!
女2人は笑うしかなかった。館長の年齢がおじいちゃんだったのでまだジョークで済んだが、これがギラギラしたおじさんだったら完全にセクハラ一発アウトである。
館長、絶対うちらの反応楽しんでるやろ...
この確信犯め!
・人間の置物かと思いきや...?
「じゃあ次はこれをおろしてください」
おりちゃん「え〜、、はい」
勢いよくパンツみたいなものを下ろすと、男性器がボロロンと出てきた。
「いや、もうちょっと勢いよく。」
館長の思う通りの勢いではなかったようだ。もう一回やり直し。
館長もなかなかこだわりが強い。
「はい。」
より勢いよくおろしたので真っ黒な男性器がびよろろろろんと動いている。
あまりのしょーもなさに笑う2人。
なんでおじいちゃんと3人でエログッズ鑑賞会してんだこれ。
おもしろい。おもしろいんだけど、まじでアウトとギリギリセーフの間のパンチラインだぜこれ。
そのあとは昔のエロ本を見たり、初代館長が集めた年賀状を見たり、楽しい時間を過ごした。
まるでおじいちゃんの家に遊びに行った孫の気分だった。
「....それでは入館料500円いただきます。」
という館長の一言でエロ珍奇ツアーは幕を閉じた。
外が眩しく感じた。まるで別の世界に迷い込んでいたみたいだった。
エロ、変わったもの、くだらないジョーク、みうらじゅんが好きな人はきっと気にいるこの博物館。
面白いのでだいぶおすすめ。