なんか面白い場所ないかなーと思い、グーグルマップを拡大したり縮小したりしていると...
「尼崎信用金庫 世界の貯金箱博物館」
なにこれ、おもしろそう。
行ってみることに。
入館無料。
じゃあ、どうやって採算とってるの!?
よくわからないが、尼崎信用金庫(以下あましん)の余裕を見せつけられたような気がした。
ちなみに、館内は写真撮影OKである。
そこからも「あましん」の懐の広さがうかがえる。
その日はアニメとキャラクターの貯金箱展がやっていた。
ありえないぐらいの量のグッズが並んでいる。
いや、貯金箱か。
飾られているものが貯金箱ということを忘れるぐらい、1つ1つが置き物みたいなクオリティなのだ。
薄汚れている、でかいピカチュウ。
これが貯金箱っていうのだから驚きだ。
悪い顔してるなぁ、トム。
常設のコーナーには、世界の変わった貯金箱たちがずらり。
パチモン...?
マトリョーシカみたいな豚と、
怠惰の象徴みたいな豚。
10連勤明けの社畜豚。
いろんな豚がいる。
(※私が勝手に名付けているだけで、本当は違う名前と意味があると思います)
量がすごい...
しかも1つ1つ面白いから飽きない。
2階にもたくさんの貯金箱が。
「貯金箱ランド」というちっさい人形みたいな貯金箱が並んでいる。
上から見た図。ヘリコプターに乗ってるみたいな感覚になる。
ちなみに、この写真を撮るのが意外と大変だった。
博物館自体がこじんまりしているので、2階はある家族連れの貸切状態になっていた。
「おじゃましまーす」といった感じで展示物を眺めるわたし。
彼らは、ある遊びをすることで、この博物館をおそらく他の誰よりも楽しんでいた。
つまり、お父さんが娘に対し、「じゃあみーちゃん、王様はどーこだ!?」と言いながら、リアル「ミッケ!」に興じていたのだ。
女の子が王様の貯金箱を見つけたら、次は彼女が「パパ、ねこバスはどこでしょう!?」とキャッキャ言いながら楽しそうに遊んでいる。
一方、お母さんはそんな父娘の様子を視界に入れながら、興味深そうに展示物を見ている。
お父さんがあまりにも楽しそうだったので、それの途中に割り込んで「あの、写真撮っていいですか?」なんて言えなかった。
わたしはそそくさと階段を降りた。
そして、ブラブラと1階を一周して、再度2階へ。
(まだ、あそんでるーーーー!)
なんと、あのお父さんはまだ「ミッケ!」を楽しんでいた。やばい、そろそろ帰りたい。でも記事のために写真は撮りたい。ここで帰ってはなるものか。
わたしは、全然興味のない「尼崎信用金庫の歴史」コーナーを眺めながら、お父さんが「ミッケ!」に飽きるのを待った。
しかし、飽きる気配のない父娘...
わたしは気を遣うことを諦め、まだ熱狂の途中であるお父さんがいる「貯金箱ランド」に近づき、「すません」とか言いながら適当に写真を数枚撮った。
貯金箱博物館、よかったね...こんなに楽しんでくれる人がいるなんて...
帰るときに、貯金箱を寄贈した人たちが紹介されているのに気がついた。
お金を貯めるんじゃなくて、お金を貯める箱を収集しだすという面白い趣味をお持ちの方々。
全然皮肉じゃないですよ!!
むしろこんなに寄贈してくれてありがとうって感じ。
帰るときに、受付のおばさんが「お土産です」といって、貯金箱をくれた。
「あましん」の余裕がここにもーーーー。
おっぱいみたいだな。とかゲスい考えが浮かんだが、ありがたく使わせてもらおう。
ーまとめー
今は電子マネーが当たり前の時代になり、30年後には「かつて貯金箱というものがあってなぁ」と語り継がれるのだろうか。
貯金箱博物館はますます貴重なスポットとして生き残っていくのでは?