前回彼氏が家に来てくれたとき、なんだかひどいことをしてしまったなという気がするのだ。
1、実家に強制送還させようとしてくる彼
その日、私の状態はおかしかった。親戚の葬式が終わってすぐのことだったこともあり、突然泣き出したり、かと思うと3秒後に「第一志望の会社に落ちた、へへ...」と言って笑い出したり、もう情緒がクルクル変わっていて、自分でも変だな、という自覚はあった。
そして私の様子を見た彼が
「君は実家に帰るべきだ。今すぐね。」
というのだ。
(今日は村上春樹バージョンの彼氏でお届けします)
とはいっても今は午後9時前。
もう今から実家になんて帰る気にはならない。(まあ1時間ぐらいで帰れるのだが)
そのことを言うと、「僕が実家まで送っていくから、本当に帰ったほうがいい。」
と言って、なんとしてでも私を実家に強制送還させようとするのだ。
「いや親はもう寝ることだし、今からは帰らん。」と私がきっぱり言っても、彼が「いや帰った方がいい」と言う。
このような押し問答を5回ぐらい繰り返したあと、彼氏が折れて結局私は帰らなかった。
2、初めてみた○○毛
そして葬式やバイト、ゼミなどイベント盛りだくさんだった私の方が絶対疲れているのに彼が
「実は3日前まで風邪をひいてんだ。寒い。」
と言ってクーラーを消してベッドでマグロのように横たわるのだ。
はあ。
ため息ではない。
ははぁ。
みたいな感じの顔になる私。
まあ寝るのはいいんだけどさ、私がしんどいときに「俺もお腹痛い」「熱あるかも」
「いやコロナかも」
と言うふうに、「俺の方がしんどいアピール」をかましてくるの、なんなん???
なんやねん、うちもしんどいわ。と思いながらも、せっかく1時間ぐらいかけてウチまで来てくれたのだから、という気持ちでトマトスープを煮る手は止めない。
このトマトスープも実は黒焦げ玉ねぎが浮いている、決して成功したとは言えない代物なのだが、、
それというのも、親戚の他界というショックで抜け殻になっていた私はぼーーっとしていたので、彼氏がくるまで鍋に火をつけていたことを忘れ、別のことをしていたのだ。
そして気づいたときには、玉ねぎが鍋の底にへばりついて真っ黒になっていた。
「焦げてる、焦げてる!」
と彼は言って急いで私を呼んでいたが
私は「ははぁ。」
ぐらいのノリで火を弱めにいった。
身近な人が死ぬという、この世の中でもっとも悲しい事が起きていたので、それ以外のことはかなりどうでもよくなっていた。
注:身近な人といっても、家族ほど近しい人ではないけれど
まぁそんな私をみて、彼氏は「今すぐ実家にもどれ」との命令を出したのだと思う。
そんでトマトスープを二人でもそもそ食べたあと、彼氏はまたベッドで横たわってスマホをいじっていた。
ここで情緒不安定↓↑↓↑の私が
黙っていきなり彼氏のズボンを一気にひんむいた。(恐怖)
その時は「あ、かわいいおしりがある!いたずらしーちゃお♪」ぐらいの気持ちでやったのだが、彼氏から「パワー系」と呼ばれているぐらいの私の力なので、めくれたのはズボンだけではなかった。
彼氏は「わ!」と言った感じこちらを振り返ったが、もう遅かった。
そこには肌色の綺麗なお尻...だけではなく、黒いもさもさのものまで見え隠れしていた。
げ、ケツ毛やん。Wow...(ぅわぉ...)
びっくりしている場合ではなくて、私は「うわ、ごめんwww今のはwww
」と言ってすぐにズボンを引っ張り戻した。
そのとき彼氏の顔を見ると、黙っていかつい顔をしていた。
眉毛が金剛力士像みたい。
しかもうちの方を見てない。
怒ってる。やべぇ。
なはは...と曖昧な笑みを浮かべながらどのようにその場を取り繕ったか覚えていないが、結構きまずい空気が流れたのはおぼえている。
〜反省タイム〜
明るい場所で、人にいきなりパンツを脱がされるのは自分でも嫌やな。
申し訳なかった。
今までもふざけて寝っ転がってる彼氏のズボンをいきなり脱がせることはよくあったけど、今回はパンツまで脱がせてしまったからな。
それはよくなかったな。反省。
それはそうと、ケツ毛、わたしにも生えてるんだろうな...
ああ、脱毛したい...
わたしが広告を依頼されている側だったら、ここぐらいから「ミュゼの脱毛にいったら、ケツ毛も喧嘩もなくなった!」みたいな広告が書けるとは思うけど、実際はそんな依頼なんてない。
今日の学び
・いきなり彼氏のパンツをずり下ろすのはやめたほうがいい!
親しき仲にも礼儀ありっていうし。
安心して彼氏がだらだらできる環境を提供できるよう、今後からは私(わたくし)、一層努めてまいります。