もう2022年になったことだし、初心にかえってみるか。
そう、赤子のころのあのまっさらな気持ちに...
でも今更、生まれた頃の気持ちになるにはどうしたらいいのか?
それはやはり赤ちゃんになるしかない。
赤ちゃんになるってどうやって?
そのらめにはやはり彼らと同じ食事をするのが1番だろう。
彼らが食べているものを食べることで、あの頃の気持ちを思い出すのだ。
彼らが食べているものといえば、ミルク、離乳食、やさしいおやつ...
そうと決まればすぐ行動。
わたしは財布を片手に「おやつのまるしげ」に向かった。
赤ちゃんのおやつといえば、アンパンマンビスケット。
赤ちゃんのおやつ2といえば、アンパンマングミ。
赤ちゃんのおやつ3といえば、たべっこどうぶつ。
ちなみに弱肉強食風にビスケットを並べてある。(ライオン→ラクダ→犬→うさぎ)
適当な弱肉強食すぎて生物の先生に怒られそうだ。
次に、赤ちゃんといえば哺乳瓶。
結局、哺乳瓶を求めて4軒の薬局をまわった。コーナンにも電話したが「ないですねぇ」と言われてしまった。私は軽く絶望した。
サトシがピカチュウとニコイチなように、赤ちゃんと哺乳瓶もニコイチなのだ。絶対いる。
私の執念により、ついに地元のマツキヨで見つけた。乳首つきの水筒。その名も哺乳瓶。
ごめんなさいお母さん、わたしはまだ結婚すらしてないけど哺乳瓶を買うね。自分用に。
ついでに冷蔵庫にある牛乳も添えて。
次に、赤ちゃんといえばやはり離乳食。
12ヶ月ごろから食べられるって?
今283ヶ月目の私のことじゃん。
パクパク期?
1年中パクパク期の私のことで間違いない。
子どもも大人もみんな大好きチキンカレー。
アンパンマングミはこっち。ビスケットたちも脇役で。チキンカレーはもちろん主役。
...できた!
わぁ、こんな夢に詰まってるプレート、久々に見た。カレーの色がかなり明るい。全体的に優しい色合いなのに、アンパンマングミだけが毒みたいな色をしている。
いただきまーす。
赤ちゃんランチの感想
カレーは甘くておいしい。
大人でも美味しいと思える最強の離乳食だ。
もし離乳食が懐かしくなって食べたくなった人がいたら、このチキンカレーを食べるといい。
ビスケットたちは味つけ少し物足りないが、心配ご無用。
ミルクと食べれば甘くて美味しいおやつになる。逆にそのままで食べるとかなりパサパサで喉が詰まりそうになる。気をつけて。
というか今更だけど赤ちゃんはビスケットとか食べないと思う。まだ早すぎる。まあでも、まあ...いっか!
結局、ぺろっと食べてしまった。
大人になってから哺乳瓶で飲むミルクのお味は?
さてお待ちかねの哺乳瓶。
しっかりよだれかけもかけた。
約22年ぶりの哺乳瓶、いざ...参る!
なんか大人になってからビーチクを口に含むっていうの、すっごく新鮮...
特に私は女だから、だれかのビーチクをなめたりすることもないし...
実際はシリコンみたいなビーチクなので興奮することも全くなく、ただ目の前の牛乳をひたすら飲むことに集中していた。
想像していた飲み方:ゴクゴクゴクゴク...
実際の飲み方:チョロ、チョロ...
だめだ、どれだけ吸っても牛乳がちびっとしか出てこない!
これじゃあ、らちがあかない。ビーチクを吸いすぎて、口も疲れてきたぞ。
もう乳首を外してそのまま直飲み。
赤ちゃんの吸引力なめたらあきまへんな。
あの子らすごい力で飲んでるんだな。
次に、哺乳瓶にお酒を入れて飲んでみる。
酒✖️哺乳瓶という異色のコラボ。
普通にハイボールとかを入れてもよかったんだけど、どうせなら赤ちゃんが飲みそうなお酒にした。
赤ちゃんが飲みそうなお酒...!?と思ったそこのあなた。
いや、たしかに赤ちゃんはお酒を飲まない。だけど、仮に赤ちゃんもお酒を飲めるとしたら、彼らが好んで飲みそうなお酒を選んでみた。それが「チューハイ りんごのほっぺ」である。
なぜ赤ちゃんがこのお酒を飲みそうなのかというと
1、絵が子どもっぽかったから
2、りんご味だったから
であーる。
哺乳瓶に入れるのはこのお酒にきまりだ!
チュウチュウチュウ...
うーん、全然美味しくない。なんか苦く感じるし、ちょっとしか出ないからじれったくなる。
やっぱりお酒はグビグビ飲むのが1番よ!
先ほどと同じようにビーチクを外して直飲み。
おいしい。りんごのほっぺみたいに顔が赤くなってきた。
ごちそうさま!
おいしかった。バカバカしくて最高に楽しかった。
赤ちゃんランチを食べてわかったこと
・哺乳瓶ってかなり飲みにくい。吸っても吸ってもちょびっとしか出てこない。赤ちゃんの吸引力恐るべし。
・離乳食カレーは大人も楽しめるおいしさ。
・幼児用のお菓子は結構おいしい。特にアンパンマンシリーズは安定の美味しさ。
結局、わたしは初心に戻れたのか?
哺乳瓶で必死に牛乳を飲んでも、あの頃の気持ちは全く蘇ってこなかった。そう、0からの初心になんか戻れるわけなかったのだ。
でも、赤ちゃんが食べそうなプレートを作っている間は心躍った。実際小躍りしてしまったぐらいに。
いつになっても子どもの食べ物というものは私にとってはワクワクするものだったのである。
〜終〜
今日母親にスマホに入っている写真を見せてたら、哺乳瓶をくわえる私の写真が出てきて超焦った。母は何も気付いてなくてよかった...
性癖の心配をされてしまうとこだった。あぶな。