2023年8月26-27日
幼馴染を引き連れ、北アルプスにある焼岳(やけだけ)にいってきた。
今年こそアルプスにいきたい!!と思っていたので、「アルプスいこ」との誘いに「いいよ!」と快諾してくれた幼馴染には感謝しかない。彼女は初アルプスであるにもかかわらず。
アクセス
新大阪→名古屋→松本
新幹線、特急に乗った。
合計3時間ほど電車に揺られた。
松本→中の湯温泉旅館
旅館から迎車があった。1時間半ほど車に揺られた。
中の湯温泉旅館に宿泊。
ここの温泉は秘湯らしく、全国にある秘湯を10個回るとその中から1泊宿泊が無料になるらしい。幼馴染(ぼんぼん)も受付の人に「スタンプください」と言っていたが「電話で事前に言った人のみスタンプ押せるんです」と謎の断られ方をされていた。それに対し彼女は「悔しい。なんであかんねんやろ」と悔しがっていた。
晩御飯は鮎、鴨鍋、サーモンの刺身、茶碗蒸しなどの和食だった。美味しかった。
秘湯とされる温泉に入ってみた。露天風呂は涼しく、お湯もぬるくて気持ちよかった。
22:00 就寝
雷が鳴り響き、空がピカピカ光っていた。明日登山できるのかーー?とどっちつかずの気持ちのまままどろんでいたら、特大アラームの音で起こされた。
計画していたルートは、
旅館→頂上→旅館のピストン。
合計6時間半の歩行となる予定だった。
昨日までの雷雨は過ぎ去り,太陽が透けて見えるぐらいの薄さの雲が広がっていた。
5:35 中の湯温泉旅館出発
5:50 登山口
6:30 すっごい割れ方をしている木。
7:10 広場到着。
ここから焼岳が見れる。
笹道をどんどん進む。
岩岩が見えてきた。
南峰。崩落しているため立ち入り禁止らしい。
エメラルド色の池。
噴煙が立ち上っている。
やはりゆで卵の匂いがする。火山性地震が最近増えているらしいので、噴火の可能性あり。
注意しないといけない。
8:35 山頂に到着。
フリーザ様も登ってきて、「私も一緒に撮ってくれませんか?」と、撮影大会が始まった。「顔消すんで、facebookに載せてもいいですか?」と尋ねた人に対して、「顔載せていいですよ。みなさんも自由に使ってくれて構いませんよ」と周囲に言っていた。
この方はコスプレをしながら登山されている愛知の人らしい。
帰宅してから焼岳について調べていると、偶然YAMAPでこの人の記録を見つけた。すっぴんは優しそうなおじさんの顔だった。
8:45 下山開始。
9:37 「あれ?行きにこんな景色見たっけ?」「ぼん、こんな看板なかったって」
長方形のソーラーパネル、「ここから先は浮石などがあるので危険です」などの倒れた木の看板、これから先に見える長い稜線。
どれも見覚えがなかった。
ぼんぼんも足を止め、「たしかに見てないな。」と答える。
咄嗟に目の前を通った女性2人組に尋ねる。「あの、どこから上がってきましたか?」
「上高地よ。」
「...え」
悪い予感が的中した。
我々は旅館に戻らねばならないのだが、上高地側に降りていたのだ。最悪である。
「え、どうしよう」とショックを受ける私。
「ここから1時間ほど上がって、また同じ道を下って旅館に行けばいいわ。上高地までは長いし、ハシゴもあるから」と上高地に降りることを反対する女性陣。
たしかに、そっちの方が確実である!
予定しなかったルートを行くのは不安で,気が引けた。
しかし、商社で働くバリキャリウーマン、ぼんの答えは違った。「もう上高地に降りよ。今から上がる気はしない」と即決だった。
もう、ほんとに即決だった。
彼女は、間違えて上高地に向かう道に降りてきていることが判明した瞬間「もう上高地におりよ」と言ったのだ。
私の中ではまだ迷っており、上高地のルートは知らないし怖い。でもここから上がって下りると3時間はかかる。上高地に降りると2時間40分ほどか。微妙に上高地の方が時間は短い。
そして私が絶大の信頼を寄せるぼんが「上高地におりよ」と言って、もう山頂に背を向けている。決めた。
「うん、頑張って下ろ」そう言い、私たちは上高地へと続く稜線を歩き出した。
途中、救助隊のヘリを見た。
焼岳小屋の近くに降り立つのを目の前で見た。その後、人を引き上げていたと、ぼんが言っていた。私はトイレに行っておりそのシーンは見ていなかったが。
10:15焼岳小屋
思っていたより簡素な小屋。一応泊まれるみたい。
トイレはチップ制なので100円払った。
おばさんが言っていた例のハシゴ。
これは、普通に危険。
私は大学のときに槍ヶ岳や笠ヶ岳などのアルプスの山に登っていたので、ハシゴには慣れていたが、ぼんは初めてだった。しかし彼女は度胸があるので「ひゃー」とか「こわーい」とか何にも言わず、普通に降りてきた。
断崖絶壁
待望の!!
登山口到着!!
12:05になっていた。
12:40上高地に到着。
生きて帰ってこれたよぉ〜。
コロッケカレー1300円を食べて生き返る。
さあ、中の湯に戻って荷物を取り、風呂に入ろう。
〜感想〜
・中の湯温泉旅館GOOD
旅館でもらった焼岳の手描き地図が結構役に立った。ありがとう。あの旅館、登山するには結構良い宿やった。大体18000円で、晩御飯と送迎バス付き。(山料金なのか、少し値段は張るけど)
秘湯にも入れる。貸してもらえるバスタオルについては、ぼんが「精子の匂いする」とか言ってたけど。実際まじでしたけど。
色も水色でなんとなくそれっぽいし、笑えた。
・事前に分岐の確認をしよう
頂上から少し下ったところに、上高地に降りる道と中の湯におりる道がある。そこの分岐には岩に矢印が書かれているそうなので,絶対に見落とすんじゃないぞー。
・さすがぼんぼん
彼女は初アルプスだったが体力は余裕、こけてもすべっても何にも声を発さず、黙ったままである。普通の女子ではない。
・特急しなのに乗っている時間が暇すぎた
2時間ほど特急に乗らねばならなかったのだが、なかなか暇だった。土日なので自由席は混んでおり、普通に隣に人がいる状態。
・恐れていた熊はいなかった
私が恐れていたのは、「噴火、熊、雷」の3点だった。どれも起こらなかったしいなかった。
あとあんまり人がいなかった。特に上高地に降りるまでの道のりでは、数えるほどしか人とすれ違わなかった。私たち2人はほぼ何も喋らなかったので、熊よけの観点からはあんまよくなかったかも。熊は人が怖いので喋ってると勝手に避けてくれるはずだから。
・コースタイム通りの山行だった
コースタイムと同じペースで歩いていた模様。
天気も良く、景色も綺麗だった。
4年ぶりのアルプスだった。ずっと行きたかったが一緒に行ってくれそうな人が思い付かず、行けていなかったので今年は行けてよかった。
でも、もうしばらくアルプスはいいかなぁ。
山はもうお腹いっぱいって感じ。
来年あたりになったら、涸沢の紅葉をみたいなぁ。それまではもういいかなぁー。